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それぞれの住まいづくり

本当の豊かさとは? ゆったり流れる時間だったり、心やすらぐ空間だったり…。 sloeに生きるための住まいづくりを応援します。 地球環境を考えつつ、今、わたしにできることは…?

本当のクオリティー~伝えられず、伝わらないこと~

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人気高級ホテルのスライディングドアの美しい納まり

建築でも家具でも、物造り全部に言えることは、
一見どうでもよさそうな小さな部分に気を抜かないことです。
特に、小さな建築(個人の店舗だったり住宅だったり)は、
建具や造作家具の納まりで、まったく印象が変わるのです。
人の五感は鋭いので無意識に、

「なぜかわからないけど素敵な空間だ」

とか、

「すっきりしてきれいだ」

とか感じることができます。

逆に、

「どうしてかわからないが野暮ったい感じだ」

とか、

「なんかちぐはぐ感があるが…」

というのも感じることができます。

でも、無意識なので、それがどうしてそう感じられるのかはまったく理解しようともしませんし、
思い過ごしかな…ですんでしまうのも事実。

なぜ素敵なんだろうという部分は、本当はプロがわかっていなければなりません。
精密で丁寧な印象、あるいは雑で安っぽい印象、
そこには現場の職人技と、手間を余計にかけているかどうかの違いがあります。

それがうまく伝わらず、イラつくことがあります。
伝えられない自分にイラつき、
理解されない自分の説明にイラつき、
設計者の独りよがりと取られたくないから妥協しよう、と自己保身する自分にイラつき…。

パートナーに話したら、出来栄えが違うのがわかってる人(私)が妥協したら、
施工者にも進歩はない、と言われました。
お施主さんは、わからないまま損をすることになります。

わたしには伝える義務があるんですね。
だから、どうやったら伝えられるか、理解してもらえるか、
目下試行錯誤中です。

現場は手間がかからず、文句も出ないやり方を選ぼうとします。
施主に選ばせれば文句はきませんから、
巧みに施主を誘導します。
納まりなんか全然重要だと思っていないのです。
出来上がりのクオリティーが全然違うというのに。

ハウスメーカーではできない、設計者、デザイナーでなければできない部分。
その、大切なことを忘れちゃいけない。
デザインの質をもっと上げなければなりません。
数十mm、物によっては数mmの違いが出来を左右するということを忘れてはいけないと思います。


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  1. 2011/07/24(日) 23:29:55|
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Author:enusu
HN(ハンドルネーム)えぬ
一級建築士事務所を開設しています。
居心地のいい住まい、
そして美しいたたずまい。
そんな住まいをこころがけています。
店舗デザイン、インテリアコーディネートも得意分野。
エコでスロウな生き方がしたいなぁ。

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