本文無関係このところ、仕事で振り回されることが多い。
クライアントの要望を聞いて、それを自分なりに、あれこれかみ砕いてプランをするのだけど、
その要望は時として矛盾している。
それはプラン中に気付くものだ。
そこで、私の経験上大切な事柄を優先させ、
自分の中で最高のプランを出すべく、
いろんな制約と、使い勝手、見た目の美しさ、構造、コストなど、
様々なことを吟味し、試行錯誤の末に作成する。
プランを見たクライアントは優先させたいと言ったことを忘れ、
要望まで忘れて、気になることを指摘することが多い。
些細な部分から、矛盾したことまでさまざま。
でもそこで、だんだん矛盾や、本当の優先順位が見えてくるので、
要望も変わっていくのだ。
何度も図面を書き直し、打ち合わせをし、本当に優先することを見出すのはそういう儀式が必要なのかな。
振り回されるのは、わたしのヒアリングがまずいのか、空気を読みすぎるところがまずいのか…。
数百回以上家づくりや建築の設計に関わって、
何が失敗で何が良かったかヨークわかっているプロが、
初めて(あるいは数えるほど)の経験でしかない、家を建てたり店を持ったりするクライアントに物言えないのは、
プランがタダだと思っているこの業界のあり方のせいかもしれない。
スポンサーサイト
- 2019/07/28(日) 19:10:44|
- 住まい
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0