わが家はすでに住み始めてから27年が経ち、
自慢ではないが一度も手を入れたことがありませんでした。
医者の不養生とでも言いますか、
人様の住まいを一生懸命考え続けてきたものの、
自宅は後回し。
特に設備系の傷み方はひどい。
キッチンの開き扉はガタつき、取っ手も付け直したが取れたところも。
ガスコンロは1箇所着火しなくなっちゃったし、
水栓はプラスチック部分が割れて水が飛び散る。
部品は廃番です。
洗面台も水栓が破損し使いにくい。
さらに、床の防音フローリングボード(※1)は
表面の突板がところどころはがれ、
裸足で歩くととげが刺さる始末。
ぼちぼち何とかしなければならない時期。
そこで、プチリフォーム計画を立てることにしました。
まず、キッチンを設計してみました。
いろいろ検討した結果、イケアにしました。
何がいいかって、安い。引出をたくさんつけることができます。
キッチン部分(左の図は内部引出)

クリックで拡大カップボード部分(左の図は内部引き出し)

クリックで拡大 ※梁型がでているため上部はずれています。
引出は
線がいっぱい入って見た目がごちゃごちゃし勝ちですが、
イケアは引出の中に引出を取り付けることができます。
まるでオーダーキッチンのようです。
箱寸法に規格がありますので半端な数字のものはできませんが、
パーツの種類が豊富で、ちょっとした設計の工夫でかなり使いやすいものができるのです。
ほんとうはお施主様方にもおすすめしたいところですが、
キッチン本体より、設計・施工にお金がかかってしまうところを理解していただくのが困難と、
施工者サイドから難色を示されることが多く、実現に至りません。
というのも、あくまでイケアは家具屋さん。
結局、設計者工務店経由でプランを作成しなければなりません。
プランニングサービスや組立サービスはありますが、
組み合わせに対するアドバイスをする程度で、
あくまでも家具を組み立てるだけです。
(わたしでもできる、慣れればスイスイ)
使い勝手を考えた提案や、
元のキッチンの解体撤去、養生、
施工時の下地を入れたり、キッチンパネルを貼ったり、
給排水の接続や電気・ガスなどはそれぞれ職方に依頼しなければならず、
結局、工務店と一緒でなければ一般の方でのDIYはかなり難しいものです。
話はそれましたが、こちらは建築設計のプロだし、監督も自分でやって
組立も自分でやって、材料の手配から職方の手配も自分でやろう。
と、スタートしました。
スポンサーサイト
- 2018/06/03(日) 17:57:15|
- 住まい
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
洗面もイケアにキッチンを設計してから、イケアの店舗で納期の打ち合わせや在庫部品の確認、
見積もり等々通うこと数回。
お付き合いのある工務店さんとも、工期・納期を調整します。
キッチンは一旦工務店さんの倉庫に納入し、
カウンター天板の穴あけや、下地材料・キッチンパネルなどは
作業場で加工してもらいます。
洗面台も一緒にイケアで買いました。
こっちも設備メーカー品に比べるとかなり安いです。
でも、既設の撤去処分や、コンセントの移設、
下地の作成やパネル貼り(キッチンパネルのあまりですが。)
など、各職方に依頼するので、
作業工程表を作成し、職人さんが何度も足を運ばずに済むよう調整します。
はじめは、痛んだフローリングの上貼りです。
床材はネットで購入。
なかなかのボリュームで、運び込みが大変でした。(マンションなので)
天然木の味わいがあってなかなかいい素材です。
釘・接着剤が不要な床材です。
はじめは大工さんが、
接着剤と釘をうたないとベコベコになる。
材料の反りもあるしうまくいくかわからない。
などと言ってましたが、貼ってみたら絶賛していました。
ピタッと、うまくいくもんです。
tool box のイージーフローリング痛んだ床の不陸調整に下地
Tuplexつづく
- 2018/06/09(土) 19:40:52|
- 住まい
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
仕上がったキッチンイケアの宣伝マンではないが、
できてみて、この引出収納の使いやすさと収納力におどろいています。
今までの開き扉の収納は、市販の便利道具を駆使しても、
やっぱり奥の方は使いにくい。
何がしまってあるか忘れます。
それにひきかえ、いっぱいに引き出せる引出は奥までが一目瞭然です。
探し物もすぐみつかりますし、
出し入れがなんと楽なのでしょう!
引出は大きさによりますが、一杯あたり四千円台~七千円台です。(マキシメーラ)
ファルヴァーレという3/4しか開かないタイプですと千円台~二千円台という安さ。
通常、製作家具では、引出金物だけで購入しても1セット万円単位の定価です。
今回利用はしませんでしたが、
トールキャビネットには掃除道具収納ラックやら、バスケット引出(2500円)など、
いろいろパーツがそろってます。
また、浅い引出を整理しやすくするカトラリートレイなんかは数百円で売ってますし、
竹製のちょっといいのでも千円台~三千円台です。


ツールバーも799円だったりして、連結させると長く使えます。
フックは5個で199円(これ廃番)。
水切りや引っ掛けるボックスなども千円以下でいろいろ選べます。
パーツの組み合わせをうまく設計すれば、
安くて使いやすい、そしてシンプルで美しいキッチンになるんです。
- 2018/06/15(金) 12:20:45|
- 住まい
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0