
リフォームにかかわる機会も多いのですが、
リフォームって、今の住まいを建てたのは別の設計者や施工者なので、
いろいろ思うことが多いです。
何度も部分的に解体したり増築したり、
行き当たりばったりで訳が分からなくなるほど手を加えていった住まいもあります。
確かに、狭くなったとか、家族構成が変わったなどでいちいち建て替えていくのは無駄が多すぎますし、
不満を抱えながら住み続けるのもよくありません。
だからといって、ちょっとづつ手を加えていくのも、
家によってはいい場合と悪い場合があるのです。
あまりに安普請な仮設現場のようなプレハブメーカーの住宅に、
御神楽増築されている住宅。
増築を重ねて、使えない部屋がどんどん増えていった住宅。
耐震にかなり問題があるにもかかわらず、
施主の言うことだけをそのまま聞いたとしか思えないひどい増築を重ねた家…。
御用聞きのように施主が言うとおり施工するのは楽です。
でも、それじゃプロとしては足りないと思うのです。
あまりに予算をけちるあまり、直さなければならない部分をなおざりにし、
目先の使い勝手や見てくれだけをきれいにする。
たしかに、安いしきれいになるし、施主もその場は喜ぶし、
一時的にはいいのかもしれません。
でも、何かあった時に大変なことにもなりかねません。
頼まれもしない見えない部分に、
お金をかけた方がいいと余計なことを進言し、
高いと言って断られたとしても、
それが私の信条だから、仕方ないと思うしかないかな。
自分の家だったら私はどうするか、どうしたいか。
そういう本質に立って助言していきたいと思うこの頃です。
スポンサーサイト
テーマ:住まい - ジャンル:ライフ
- 2011/05/23(月) 00:08:17|
- 住まい
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0